【新たな試み】シリンダーのパッキン交換の時間を大幅に削減して機械の停止時間を削減します
今回はタイトルに書いたように新しい試みを紹介します。
お客様の中にこんな困りごとをお持ちの方はおられませんか?
・清潔ではない環境下でシリンダを使っていてすぐに壊れてしまう
・シャフト(ロッド)に付着物が付いて、シリンダーが壊れてしまった
このような問題点を改善する方法を提案します。
◇要点
シャフト(ロッド)から油漏れが発生した際どうされていますか?多くの場合、
- パッキンを交換するために機械からシリンダーを取り外す
- シリンダーを分解してパッキン交換を行い再度組立る
- 再び機械に取り付けます
どの作業もとても大変です。「機械から外さず、パッキンを交換したい」という要望をお聞きし
ました。そこでその要望を形にしたものが今回紹介します『シールカートリッジ方式』です。
シールカートリッジ方式は
・シリンダーの取り外しがないため機械の停止期間が削減できます
・パッキン単体ではなくパッキンが装着されたパーツの交換なので施工しやすいです
・使用後のシールカートリッジを送っていただき、パッキンを新しいものに付け替えることで再利用が可能です
・シールカートリッジ交換を定期的に行うことによって、シリンダーチューブやピストンロッド等の摺動部の品質を保つことができ、結果シリンダの寿命を延ばすことができます
・ただし、小型シリンダやロッド径が大きい場合などつけられれない場合があります
・製品に改良が必要です
機械からシリンダーを取り外す苦労とパッキン交換の苦労が、シールカートリッジ方式を使うことによりなくなる画期的なものです。
それでは改良を加えたものがありますので、参考にしながらシリンダーを組立ていきます。
シャフト(ロッド)にピストンを取り付けていきます。
これが今回のシリンダーの最重要部分であるシールカートリッジです。
ロッドカバーから分離させることによってお客様の手で簡単にパッキン交換をしていただける構造
になっています。
シールカートリッジがロットカバー内部(上記写真赤枠)に納まります。
パイプ(チューブ)にシャフト(ロッド)、ロッドカバーの順に入れて組み上げていきます。
まず、パイプ(チューブ)にシャフト(ロッド)を入れていきます。
ロッドカバーが大きく重量もあるのでクレーンで釣り上げながら組んでいきます。
パイプ(チューブ)に冶具を用いてロッドカバーを入れていきます
組立終わったのでボルトを締めていきます。
完成しました。写真右の赤枠がシールカートリッジでお客様の手で付け替えが可能です。
お問合せ・ご相談はお気兼ねなくご連絡ください
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